田んぼはその周辺に生息する小型の生物たちにとって、重要な役割をはたしている。
そこには人の手により作り出された自然があり、様々な生き物が生息している。
里山と呼ばれる地域には、農耕のため、春の水入れと共にいろいろな生物が集まってくる。
そして田植えから始まり、秋の刈り入れまで生き物たちは人間の農業サイクルにあわせて生きていることも事実である。
浅く、暖かく、栄養分が豊富な田んぼは小型生物たちにとって重要な生息環境である。
学名:Gekko japonicus
分類:爬虫綱有鱗目 ヤモリ科 ヤモリ属
体長10~15cmの爬虫類で、体色は灰色または褐色。
その環境にあわせて体の色を変化させることができる。体はトカゲに比べ扁平で壁などの狭い隙間に入ることができる。
隙間等の狭い場所にも潜りこむことができる。主に里山などの民家などに生息し、昆虫(クモやガ)などを食べる。基本的に夜行性で昼間は壁の隙間などで寝ている。
繁殖期は5~9月。
学名:Appasus japonicus
分類:カメムシ目 コオイムシ科
体長は成虫の体長は20mmほど。
体の色は褐色で近い種類の水生昆虫のタイコウチやミズカマキリなどとは違い、水中では腹部と翅の間に貯めた空気で呼吸をする。タガメのような短い呼吸管をお尻の先端にありこれを水面に出して呼吸する。
口針から消化液を送り込み、溶けた肉質を吸入する。
名前の由来どおりオスが卵を保護するという習性を持っている。
メスがオスの背部に卵を産み、オスは卵を背負ったまま卵が孵るまで保護する習性がある。
学名:E.sticticus
分類:ゲンゴロウ亜科 ハイイロゲンゴロウ属
小型のゲンゴロウで水田に多く見られる。背中の羽に黒い点が多数あり、全体的に灰色ががっている。他のゲンゴロウ比べ比較的水質の悪化には強いようで、割とよく見かけることができる。食性は肉食で他の水生昆虫や小魚アカムシなどを食べる。
素早く水の中を泳ぎまわり、他の水生昆虫や小魚アカムシなどを食べる。ゲンゴロウは完全変態の昆虫である。
学名:Notonecta triguttata
分類:カメムシ目(半翅目)・マツモムシ科
タガメやミズカマキリなどと同じく水に住むカメムシ目(半翅目)昆虫である。この昆虫の後脚は遊泳脚として発達していて身体の割りに非常に長くこの足をボートのオールのように動かし泳ぐ。
そしてこの昆虫のユニークなとことは背泳ぎで泳ぐ。
体長は10~14mm。身体の色はやや灰色ががった黄色で黒い斑点模様がある。
食性は他の水生昆虫と同様他の魚やオタマジャクシを捕らえ口吻を獲物に突き刺して体液を吸う。
この虫を手のひらの上などに乗せたときにこの鋭い口吻で刺す事があるので注意したい。
学名:Rana nigromaculata
分類:両生綱 カエル目 アカガエル科
体長は5~9cmほどで、色はオスは茶褐色から緑色、メスは灰白色です。
腹は白い。また背中に黄色い筋と黒い斑紋がある。
春頃から秋くらいまで活動して、冬は地中で冬眠する。食性は主に昆虫類。
学名:Hyla japonica
分類:アマガエル科 アマガエル属
体長3~4cmほどで、体色は黄緑色の背中、腹は白い。時には背中の色を灰色に変えることも出来る。指先には吸盤があり。
どこでも張り付いて上っていくことが出来ます。春頃から秋くらいまで活動して、冬は地中で冬眠する。食性は主に昆虫類。
学名:Ardea alba
分類:コウノトリ目 サギ科
体長90cmと日本のサギの仲間では最大級です。田んぼや川、湖沼などで、よく見られます。時には町中に流れている川にもやってくることがあります。全身は真っ白い羽毛で覆われています。
食性は長いくちばしで素早く水魚、両生類、ザリガニ、昆虫などを捕らえて食べます。鳴き声は「ゴァーッ」。
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