キャンプにおいて、テントを選ぶ場合ほとんどのユーザーが居住性を意識します。
次に色や形です。そして重量、収納性など。そしてブランドで選ばれる方も多々あると思います。最近のものは居住性のみならず、その材質までこだわっているものが多く販売されています。
高い防水性をそなえたものや、軽量でコンパクトになるものまで、その用途に応じて様々なモデルがありますが、大きくわけてドーム型とロッジ型2つのカテゴリーになります。
一般的によく見かける半円型のテントです。ポール(支柱)をクロスさせることにより強度と見た目の美しさを持つタイプ。形状的に風にも強く、本体とグランドシート(床の部分)が一体化されていているので水や虫などの進入を防げる。基本的には1~2人のものが多いが、中には2人、4人、5~6人、7~8人用と大型のものもある。
大型のものは中で人が立てるような居住性の優れたものもあります。また収納性も優れており、バイクツーリングやカヌーツーリング、バックパックなどにも最適です。短期間のキャンプや移動を伴うその他のツーリングにはお薦めです。しかしながらロッジ型に比べるとやはり居住性は劣ります。
※ドーム型テントには次の2種類の構造があります。
ポールをテント本体のスリーブ(ポールを通す縁)に通すタイプでポールをテント本体のスリーブに通すことにより、ポールに掛かる負担が均一になり、ポールが折れにくくなる。
またテント本体のスリーブにポールが完全に隠れるためテントの見た目が美しくなる。しかしスリーブにポールを入れていく作業が、かなりめんどくさいです・・・。
ドーム型で一番普及しているのが吊り下げ式ドームテントです。ポールを先に組み上げておいてテント本体のフックをポールに引っ掛けて組み上げていけるのでとても簡単。インナーテントとフライシートの間に空間が出来るため、雨などが入りにくい。しかしポールにかかる負担が平均していないので、ポールが曲がりやすいなどがあります。
またポールがむき出しになるため見た目の美しさが損なわれます。(もちろんフライを装着しない場合ですが。)
よく夏場にキャンプ場に行くと所狭しとこのタイプのテントが並んでいる。
まるで家にいるような快適な空間を持ったテントです。(近くて見るとまるで家みたいです。)特徴はなんといっても居住性の素晴らしさ。高い天井と広い空間。そしてキャノピー(張り出している部分)がタープとしての役割を果たします。
もちろんサイズも4人~12人用までと幅広く選ぶことが出来、室内もワンルームタイプ、ツールームタイプがあります。長期滞在型ファミリーキャンプ、オートキャンプ、多人数でのキャンプにお薦めです。短所としてはパーツがかさ張り、収納性が悪く、設営するのもかなり時間がかかってしまいます。
ロッジ型テントの良さとドーム型テントの良さを兼ね備えたモデルで、ロッジ型テントの長所である「居住性の良さ」とドーム型テントの長所である「設営の簡単さ」を合わせ持ったモデルです。最近ではこのタイプのテントが増えてきました。
テントは、様々なタイプのものがあり、一概には大きさの比較はしづらい。しかし一般的な見方として…、1人用、2人用、3人用そして5~6人用、7~8人用などのメーカーが決めた大きさの設定があります。もちろんその中で自分が求めている大きさのものをチョイスすればいいわけなのですが、ここで一つ注意しなければならないことは、メーカーが表示している定員とは最大定員ということです。例えば「彼女と2人だから2人用のものを買おう!」という場合…。
2人がテント内にいろいろ荷物(小物)などを置いて寝る場合にかなり窮屈になる。結論から言うと2人用というのは「1人がいろいろ荷物(小物)などを入れてもゆったりと寝られるくらいのスペース」だと思っていたほうがいいでしょう。
2人の場合は3~4人用がお薦です。実際の仕様についてはメーカーごとに違いがあるのでカタログやネットさらには実際アウトドアショップに行って、展示してあるテントに入って確認したほうがより確実ですね。
だいたいの場合、フィールドに着いたら、まずテントの設営から始まる。
テントはフォールディング構造になっていて複雑なものは組み立てるのに手間取ってしまい、他の作業にも影響が出るということになります。設営があまり難しいものはあまり好ましくありません。
テントを収納した場合、専用のバッグが付属しているのですが、これが大きすぎたり、重すぎたりすると、車で移動する分にはいいのですが、バックパックやバイクツーリング、カヌーツーリングなどの荷物の制約が場合にはこの収納サイズが結構重要になります。
そのへんのところも自分がどうゆうスタイルで使うかを考慮して選ぶといいでしょう。
同じタイプのテントでもメーカーが変わればテントのレイアウトやイメージがずいぶんと変わります。
見た目のカラーリングやマテリアル(材質)なども、どんなものを使っているのかを考慮すべきでしょう。また奇抜なカラーのものは最初はいいのですが、すぐに飽きがきてしまうものです。
もちろん買う方の趣味で決めればいいことなのですが、参考まで・・・。