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ファルトボート(フォールディングカヤックともいう)とは折り畳み式のカヤックのことです。
その名の通り船体布とフレームで構成されており、これらのものが付属のザックに収納、持ち運びが出来るというのが最大の特徴です。
小説家であり、カヌーイストで有名な野田知佑さんの使用するカヌーがこのタイプでフォールディング(組み立て式)なので場所をとらないし、専用のザックも付属しているので、車がなくても電車で移動なんてことも可能です。
だいたいのファルトボートの場合、キャンプで使うテントを組み立てるようにフレームをカヤックの形に組み上げて、その上から船体布と呼ばれる布をかぶせていってカヤックの形にします。
あとは船体布に付いてあるエア・チューブなどに空気をいれて船体布に張りを持たせれば完成です。このとき注意してほしいのが、何かひとつでもパーツがないと(特に主要パーツ)組み立てられない可能性がありますので、家を出る前にしっかりチェックが必要です。
組み立てそのものは各メーカーの製品によって異なるのですが、だいたい15分程度で組み立てられます。
全長も1人乗用で4m前後のものが多く1~2日くらいのリバーツーリングならば食料やキャンプ道具一式を積載できます。
リジットタイプのものとは違い、小さく収納でき、電車での移動できるという点から、車を持っていなくてもカヤックが出来るというメリットがあります。
しかしながら決して軽くはないファルトボートを背負い、キャンプ道具一式を持って電車で移動というのもかなり体力がいることで、結局車で川まで行くというのが多いようです。また宅配便などを利用している方もいるようです。
ファルトボートはホワイトウォーター(激流下り)のためのカヤックではなく比較的穏やかな流れの川や湖などの静水域で使用するカヤックです。
ハル(船体)も岩などのぶつけるとすぐに破れてしまいます。
またフレーム(アルミ、木)なども岩などにぶつけると折れたり、折れ曲がったりします。そのため水深があり比較的穏やかな流れの中流域でのツーリングなどに適しています。
しかしリジットタイプのカヤックとは違い、使い込めば使い込むほど味が出てくるカヤックです。
比較的静かな流れで、のんびりとカヌーツーリングを楽しむのに適しており、デッキ内には荷物(キャンプ道具)などを積むことができます。
川・中流域から下流域全般。
湖・池・海など。
参考サイト
リバーカヤック 【River kayak】
クリークボート 【Creek boat】
フリースタイルカヤック 【Freestyle kayak】
フォールディングカヤック(ファルトボート) 【Folding Kayaks(faltboat)】
インフレータブルカヤック(ダッキー) 【Inflatable kayak】
写真提供:ファンテックスポーツ 鈴春工業(株)アウトドア事業部