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ウェーブは川床の落差や流れのさまざまな要因によって出来ています。
綺麗な三角形のウェーブではカヤックでサーフィンを楽しむことができます。
海のサーフィンと決定的に違う点は、海でおこなうサーフィンの場合は来る波を背にして波に乗り、波と一緒に進んでいきますが、川のサーフィンの場合は上流にバウを向け、そこに止まった状態になることです。 図1参照
図1
カヤックの摩擦と滑り、そして川の流れとウェーブの勾配のバランスがとれたところで、カヤックが流れの中でとどまることがサーフィンの原理です。
まずエディからフォワードストロークでウェーブの真横まで行き、エディラインにカヤックがさしかかったら、ウェーブがある側のブレードでラダーを入れます。
このときのラダーの入れ方は流速によっても決まりますが、カヤックのバウが流れに対しやや斜めになるように調整してください。それからウェーブに入る際のカヤックのスピードにも気をつけてください。速すぎると、勢いが付きすぎて、ウェーブから出てしまいます。また遅すぎるとウェーブの位置からカヤックがずれてしまい、うまく乗れません。
ウェーブよりちょっと上のほうのエディからパドリングを初め、常にウェーブを見ながら、エディラインを越えたあたりでカヤックの位置がウェーブの真横にするようにします。
そして、そ~っとウェーブに乗ります。
ウェーブに乗ったら、ものすごい勢いで流れがバウからスターンに流れ抜けていきます。そしてそのままでいるとカヤックが前へ進もうとします。
このときよくカヤックのバウを喰われまいと、後ろに反り返りがちになるのですが、この体制ではカヤックをウェーブの中でうまくコントロールするのはかえって難しくなります。背筋を伸ばし、あごを引いてください。そして前に滑り降りたカヤックバウがウェーブのボトム部に当たり、バウが水に喰われぎみになります。
そのとき右にリーニングをかけて、左のブレードの裏側(水を漕がないほう)で、カヤックのスターン側に大きくラダーを入れます。カヤックがウェーブのフェイスを右にカービングします。ウェーブの端まできたら、今度は左にリーニングをかけて、右のブレードの裏側で、カヤックのスターン側に大きくラダーを入れます。これを右左と交互に行うことによってウェーブのフェイスを左右に自在にカービングで動くことが出来るのです。
ウェーブでカービングをしながら、期を狙い、一気にウェーブのフェイスを滑り降りて、流れにバウを喰わせてエンダーするトリック(技)です。ドロップでのエンダーに比べカヤックのコントロールが少し難しくなり、難易度は高いですが、迫力満点です。
エディよりウェーブにエントリーします。4~5回左右にカービングしながら期を待ちます。(こうしたほうが、なんかカッコいいです。)ウェーブのトップにカヤックが来たらカービングを止めて、左右どちらかにブレイスを入れ前傾姿勢をとります。
カヤックがウェーブのフェイスを滑り出します。
このとき流れに対して、まっすぐにカヤックのバウを保ちながらウェーブのフェイスを滑りおりていきます。カヤックのバウがウェーブのボトムに喰われても、前傾姿勢のまま。ブレイスもそのままにしておきます。カヤックがポップアウトして完成です。
近年フリースタイルの世界では、ウェーブでプレイするのが主流になってきてます。
フリースタイルカヤックの進化(ボトムのフラット化など)により、ウェーブでもスピンが出来るようになりました。もちろんサーフィンが出来れば誰でも出来るというものではありませんが、ちょっとしたコツでウェーブでもカヤックを回せるようになります。またフラットスピンをするためのウェーブの要件(リップが少し巻いていて、フェイスが長く、流速があるウェーブ)でないとなかなか回せないのですが、しかしそんなウェーブがあったら・・・。
まず、ウェーブに乗ります。前傾姿勢をとり前に重心をかけます。
カヤックがウェーブのフェイスを滑り出します。そのときにカヤックを回す方向(仮に左として)左にブレードの裏側でスターン・ラダーを入れます。
視線はウェーブのボトムを見まま、ラダーを入れる位置は自分お尻の真横くらいに入れます。カヤックがウェーブのフェイスを滑り出した時がチャンスです。体を中心に回転させます。
カヤックが流れに対して170゜くらいまでは、視線は、そのまま上流に残し、そこから体を左方向に回し、上流を見ます。これと同時にリバース・ストロークを入れながら270゜まで回します。残り90゜はスィープ・ストロークをしながら回しきります。
さらにこれを続けていくと360゜、720゜というようになります。