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昔は静水域はプレイボーティングに於いては通過点でした・・・。
しかし今日ではフリースタイルカヤックの進化により様々なプレイが楽しめる場となっています。
静水プレイボーティングとは、川の流速を利用しないで行うプレイボーティングのことです。
最近のプレイボート(フリースタイルカヤック)はその形状の工夫やカヤックのボリュームの意図的配分などにより、静水でも今までのカヤックでは出来なかったような、さまざまなプレイが出来るようになりました。
もちろん基本的な技術を必要としますが、基本動作をマスターすれば比較的誰にでも簡単に出来ます。
車の車輪が回るようにクルクルと回るように、カヤックのバウとスターンを縦に回す技です。
一昔前は超高等テクニックでしたが、最新のプレイボートならば基本動作をマスターすれば比較的誰にでも簡単に出来ます。ホールで行うのと理論的には同じ動きです。
ホールなどで行うカートウィールは、流水の力を利用することができますが、静水の場合は自力でストロークとエッジを切り込むことでバウを水中に潜り込ませ、スライス、そのまま旋回させて回転につなげます。図1参照
仮に左手のブレイスの場合で説明します。
まずフォワードストローク(若干違いますが)体の横から後ろに漕ぐイメージで、腰をひねります。これと同時に左側にリーニングをかけて、腰のひねり元に戻す際にパドルも、後ろから前に戻しバウを下にスライスさせます。(バウを体の下に沈めます)
初めはリーニングの角度が低くてもいいので、バウをスライスさせられることに重点を置きましょう。
スライスさせることができるようになれば、リーニングの角度を徐々に上げていって下さい。こうすることにより、カヤックの立ち角度が上がっていきます。
適当にスピードが付いたら、前傾姿勢のまま左側に大きくリーニングをかけます。(上記の図1の1の段階です。カヤックのバウが図2の角度くらいになっていることがとても重要です。)このときのリーニングの深さでよりカヤックのバウが水中に入りやすくなります。リーニングが浅いとバウが水に入るときに抵抗が出来てしまい、うまく水中をスライス出来なくなります。 図2参照
次はスターンです。
バウを左側で入れたなら、スターンは右側のエッジを入れます。カヤックが90°回る前に、次のことをします。
1)スターンを入れるところを見ながら腰を左右にひねる。
2)ひねると同時にリバース・ストロークを入れる。
3)スターンを水中でスライスさせる。
そのまま、引いたパドルを今度はバックプッシュで前に戻します。それと同時に重心を前(バウ側)に持って行きます。(イメージとしてはバックプッシュで少し潜ったバウを、さらに自分の体重をかけて押し込むような感じです。)バウが水の中をスライスすればカヤックの回転に勢いがつきます。この時点で上体は思いっきり前傾。顔は水面の間近。
スターンの回転をイメージして、水面を見ていた視線をスターンを見るようにします。そしてスターンが動く方向と同じ方向に首を回します。首を回すことにより、身体の重心が変わります。
スターンを入れる方向を見ると同時にリバース・ストロークをします。スターンが水中をスライスしていきます。連続でカートウィールを行う場合には、この繰り返しの動作となります。
・体はカヤックの中心、後傾や伸びたりしない。
・ブレードは水中に入れすぎないように。
どうでした、わかりやすかったですか???まず、動きのイメージを頭の中でしっかりし覚えて、体の動きをマスターしてください。「同時に」とかが多いのですが、何回か練習をすれば自然に身についてきます。頑張ってください。
バウ・ステーションとは、静水のカートウィールでスターンが直角に立った時にわざとカヤックの回転を止めて、立ったままプカプカ浮かんでいる状態のトリック(技)です。
「なにが面白いの」と思われる方も多いと思いますが、これが決まるとなんともいえず「面白いのです!」まるで釣りの「浮き」になったような気分です。
また静水カーウィールとの組み合わせなんてことも出来たりします。
回しては止めと、静水でのバリエーションが増えますよね。カヤックを立てたときのバランス感覚の練習にもなります。
スターンを直角に回してくるまでは、静水のカートウィールとまったく同じです。
スターンが直角近くまで旋回してきたら、反対側のブレードでプシュを入れ回転を止めます。それと同時に顔が水面に浸かるくらいまで、前傾します。
パドルの操作で、バウステーションを保ちます。
両方のブレードとつま先でバランスをとりながら「プカプカ~」という感じで、浮いてみてください。
結構バランスが要求されるのですが、一度出来てしまうと、割に次から容易に出来ます。また静水だけではなく、少し流れがあるところでも練習してみましょう~。
とても面白いです。