古墳の形状は大きく分けて6種類あり、その内訳は「前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)」、「前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)」、「双円墳(そうえんぷん)」、「円墳(えんぷん)」、「方墳(ほうふん)」、「帆立貝形古墳(ほたてがいけいこふん)」などがある。
「前方後円墳」は古墳の前部が方形で、石室がある後部が円形をしている古墳であり、天皇陵と伝えられる古墳はこの形状のものが多い。
規模においても数百メートルのものから数十メートルのものまで様々であるがいずれも古墳時代(3世紀中頃~7世紀末頃)を代表する形状といえる。
次に「前方後方墳」であるがこれは古墳の前部が方形で、石室がある後部も方形をしている古墳である。
三島古墳群の中には存在しない古墳の形状である。
続いて「双円墳」。これは前部も後部も円形をしている古墳である。ちょうど円墳が2つ重なったような形状をしている。
「円墳」は円形の形をした古墳であり、直径数メートルから百メートル前後で、規模は中型・小型のものが多い。 前方後円墳と同様に古墳時代を代表する古墳形状といえる。
「方墳」とは、墳丘の平面形が方形(四角)に造られている古墳のことで、古墳時代の全期間にわたって数多く築造された古墳で、円墳についで数多く築造されている。
「帆立貝形古墳」は、円形の墳丘に小さな方形の張り出しがついた形状で、古墳全体がちょうど帆立貝形になることからこの名前がついたようである。
石棺を収める後部の円形に方形の突き出しをつけた形状であり、巨大古墳に多く見られる形状である。主に3世紀~7世紀頃にかけて数多く築造され、円墳と方墳を組み合わせたような形状は、日本の古墳独特の特徴であり他に類を見ない。
昼神車塚古墳、柴谷古墳、今城塚古墳、太田茶臼山古墳(継体天皇陵)、二子山古墳、
円墳に小さな方形の張り出しをつけた形状の古墳。
一見すると前方後円墳に似ているが、前方部の張り出しが小さく小規模のものが多くどちらかというと円墳に張り出しをつけたような形状の古墳である。古墳全体の平面の形が帆立貝(ほたてがい)の形をしているためこの総称がついた。
古墳時代を代表する墳丘形式の一種であり、平面が円形をしている。
古墳時代を通じて築造され、直径数メートルのものから数百メートルくらいのものまであるが、大半は中型・小型のものが多い。
阿武山古墳、 塚原古墳群、将軍塚古墳(鎌足公古廟)、将軍山古墳、海北塚古墳、能因法師墳
墳丘の平面形が方形、つまり四角形になっている古墳のことで、円墳と同様に古墳時代の全期間にわたり数多く築造された。